八百屋のおばあちゃん

aya

2011年02月09日 21:16

一日333円生活に欠かせない近所の八百屋さん。
月曜から土曜まで、毎日レジを打つのは小さなおばあちゃん。
全ての野菜と果物の値段を覚え、お釣りの計算は絶対暗算。
ちなみに値段もその日によって違う。
私も500円貯金のために暗算癖があるけど、今の所間違われた事はありません。

そんなおばあちゃん、先日レジに並んでいたら、
前のおばちゃんが「すごいわね、全部覚えて~」と。
するとおばあちゃん、

「これだけは、叩き込まれてるからな。
でも他の事は右向いて左向いたら忘れるねんで。
20歳の時に嫁にきて、泣いて覚えたんや。
朝も昼も夜も夢の中でも泣いて。
おじいさん死んだけど、次は私の番や。
プロになる頃は死んでるわ。はは(笑)」

前のおばちゃんのかごいっぱいの野菜をレジ打ちしながら、これだけしゃべってた。
もう家でせんべいでも食べながらのんびりしていい歳やろうに、
嫁に来てから泣きながら働き続けてきたおばあちゃんが、
なんでか幸せそうに見えた。

こういう時代があったから、今私は自分の好きな事を出来る時代が出来たんだろうな。
でも、不自由を知らない私は、逆に不幸なんじゃないかなんて思った。
自分で色んな事を選べるありがたみがわからないのである。

とりあえず1日333円生活の中で、88円の椎茸がてんこ盛り入った袋が買えた時はめっちゃ幸せ

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